正風園公式ブログ こだわりの庭づくり

お社　御神木植え替え


宮田にある会社の敷地内にあるお社の御神木の松が枯れてしまいました。

通常の管理は自分が請け負っていたわけでは無いので、
それまでの様子は詳しくわかりませんが、
様子がおかしくなりだしたら一気に枯れていってしまったとのことですので、
どうも「マツ材線虫」による枯れ死のようです。






「マツ材線虫病」を防ぐには、
薬剤を樹冠注入して予防する方法もありますが、
薬も高いですし薬害で木が痛む危険性も高いので、
自分はあまりお勧めしていません。

「マツノザイセンチュウ」は「マツノマダラカミキリ」によって運ばれてきます。
マツノマダラカミキリが６〜７月ころ、松の樹皮を摂食する際に感染します。

ですから自分はそのカミキリムシを抑えるために、
６〜７月ころの殺虫剤散布をお勧めしています。
できれば５〜７月に、月に一回散布するといいですね。






さて、今回はしっかり枯れてしまったので植え替えです。
御神木であり記念樹でもあったということで、
今までと同じくらいの松を探しました。





最近では、松は手がかかるということで欲しがる方は少ないので、
植木屋さんや庭屋さんでも在庫で持っているところが少なく、
ちょうどいいのが見つかるのか不安でした。


どんな種類の木でもそうですが、
大きさや形が描いているものにピッタリの木って、
なかなか無いんですよね。





今回は狭いスペースに鳥居越しに釣り込まないといけなかったので、
クレーンを使いました。





雑木と違って型物は枝を痛めたら木の価値が無くなってしまうので、
扱いに特に気を使います。
腕の見せどころでもありますけどね。





畑で見たときには「ちょっと大きいかなぁ・・・」と思っていましたが、
植えたみたら大きさといい枝ぶりといい、
ここに来るためにあったような感じでピッタリでした。





いかがでしょうか？