正風園公式ブログ こだわりの庭づくり

ユリノキ　伐採工事


お施主さん宅のすぐ際にあるユリノキの伐採の依頼を受けました。
伐採というか、軒の下くらいの高さにして欲しいとのことなのですが、この樹高から軒下の高さのするのは、すでに伐採の範囲ですね。


それにしても、なんでこんなに高木になる木を自宅の脇に植えたのでしょうか？
確かに花は綺麗ですけど・・・


葉の形が面白いのですが、半纏に似ているので「ハンテンノキ」とか
奴凧に似ているので「ヤッコダコノキ」とか
軍配のように見えるので「グンバイノキ」とかも呼ばれているそうです。

この辺りだと信州大学農学部のグランド脇の並木が有名です。


そうはいっても家のすぐ脇ですので、気を使います・・・


まずは、上から落とさなくてはならない枝が変な跳ね返りをしないように、下の枝の短く詰めます。


そうしてから、寄り付きの良い方から細かく少しずつ枝を下ろしていきます。
幹だけになるまで枝を下ろしてからが大仕事です。


いよいよ幹なのですが、周りが広いところならば持てる重さを見越して上から短くストンストンと落としてしまうのですが、今回はそうもいきませんから、クレーンで吊ってから切り下ろします。うちのトラッククレーンが近づけてよかったです。近づけなければ離れたところからもっと大きく本格的なクレーンを使っての作業になってしまい、経費だけでも大金になってしまいます。


クレーンで吊っていても相当な重さでしょうから、木登りしながらの伐採です。
安全帯で安全を確保します。


当初の話では軒の下くらいだったのですが、あまりにも不格好になってしまいそうでしたので、木の中心はズレてしまいますが、細く立ち上がった枝を芯に見立てて残しました。
今後は手に負えるタイミングで剪定していくことをお勧めします。


ユリノキ　＜百合の木＞　落葉高木
　　モクレン科　ユリノキ属
北米からの渡来種で、原産地では６０mにもなる木があるとか。
花がチューリップに似ていることから「チューリップツリー」とも呼ばれているそうです。