2012年05月21日

赤松の手入れ

赤松の手入れ(春)


辰野町小野宿のお宅です。
毎年春に手入れをご希望のお施主さんでこの時期にお邪魔しています。


赤松の手入れ



友達の庭師が造った庭で、
何年か前から手入れをやらせていただいています。
大きな野池のある凄い庭です。


赤松の手入れ


赤松の手入れ



そうそう、手入れ前には必ずハサミを研ぎましょう。

赤松の手入れ


切れ味が良くなることはもちろんですが、
ハサミを介して病気を移してしまうことがあります。
ハサミを研ぐことによって病気を移してしまうことを防ぐことができますので、
木が変わる時には必ずハサミを研ぐようにしましょう。


さて、松の手入れです。

赤松の手入れ


赤松の手入れ


基本的には赤松も黒松も同じ要領でいいと思います。
本来松は年に二回手を入れると良いと言われます。
春の「みどり摘み」と
秋の「もみ上げ」です。


しかし、我々庭師もすべてのお宅に
ちょうど良い時期に伺うことはできませんし、
お施主さんも一本の木に年に二度も
お金をかけて手を入れる訳にはいかないでしょうから、
だいたい一度に済ませることが多いのではないでしょうか?


赤松の手入れ


赤松の手入れ


この時期にやる「みどり摘み」は
新芽が手で折れる時がちょうど良い時期で、
「みどり摘み」をやることによって
節間が詰まり葉が密になり腰が上がるのを防ぐことができます。
暴れた感じにもなりにくいので、
ぜひご自分でやられてみるのをお薦めします。

五葉松を整えるには特に有効です。


赤松の手入れ


今回は普通の手入れもします(芽数を減らす)
松はだいたい3本の芽が立ちますので、
考え方として基本的に一番簡単なのは
「三つを割る」といって真ん中の芽をつまみます。

赤松の手入れ



枝全体の中で芽の間隔がだいたい揃っていると綺麗に見えるので、
場所によっては真ん中の芽を使ったり
どれか一つだけ残すようにするとか
加減をします。

赤松の手入れ



あとは刈り込みするのと同じように
葉先を揃えて枝全体の形を整えます。

もう一つのコツとしては
古葉を取りながら
「手櫛で整えるように下から外に向けて葉を放射状に揃えてあげる」
ことです。


赤松の手入れ


「松の手入れは難しくて素人にはできない」
と思われがちです・・・
確かに手数が必要で手間はかかりますが、
やることは単純でコツさえわかれば簡単なんです。

どの庭屋さんでもだいたい親方が松の木に取り掛かりますが、
あれは難しいからではなくて、
「簡単で楽ちんだから」なんですよ。


みなさんもご自分の木なんですから、
ドンドンやってみるのもいいかもしれません。

まあ、言うのは簡単ですが、
やはり見栄え良くするには
それなりにセンスが求められるかもしれません。

「庭師」を名乗っている人たちでも、
出来栄えがそれぞれに違うのは
やはりセンスがそれぞれに違うからでしょう。


赤松の手入れ



ちなみに今回はこんな感じになりました。
いかがでしょうか?





Posted by 正風園 at 01:36

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