2012年05月11日

黒松の移植

黒松の移植

増築に伴い邪魔になることになった「黒松」の移植です。

移植・・・というか、
植える場所も無いし邪魔なので「処分して欲しい」
とのことでしたが、
ずっと大事にされていたようですし、
それほど大きくなく「程よい」大きさですので、
譲り受けて手を入れ直してみました。


黒松の移植





とはいえ、ここ何年か放任されていたようでして、
芽が伸び放題で枝が暴れ始めていました。


黒松の移植



何年も放任されてしまうと、
枝先は跳ね上がってしまいますし、
芽が伸びて芽数も多くなり枝の中に日がささなくなり
下芽が蒸れて絶えてしまい、
俗に言う「腰の上がった」枝になってしまいます。

枝が跳ね上がった松は
(松に限らずどんな木もそうですが・・・)
見た感じに落ち着きが無く不自然な感じになってしまいます。
一本でも落ち着きのない木があると、
庭全体が何となく落ち着きの無い感じになってしまう気がします。


畑に植えて型を入れ直します。
昔は庭木を造る専門の職人さん「型入れ屋さん」という方がいたそうですが、
今は専門でなされている方はいるのかなぁ・・・


黒松の移植



木を造る時のポイントは
「すべての枝の角度を同じにする」
ことです。

それぞれの枝の長さは全体のシルエットのバランスを良くすることが基本ですが、
「全体的にドッシリとした感じになる長目の枝ぶりがいい」
とか
「小気味よく短めの枝を散らした感じにある木がいい」
など好みがあると思います。

ですが、「枝の角度が同じ」さえ守れば、
背丈が大きな木でも小さい木でも
枝が長めでも短めでも、
落ち着いた木になります。

どうぞやってみてください。


黒松の移植


こちらが正面になりますね


あとは「竹の沿わせ方」とか「シュロ縄の縛り方」とか
細かいやり方やコツがあるのですが、
またの機会にご紹介しますね。





黒松の移植


黒松の移植


うちにある「花桃」です。
花の色はこの色一色なのですが、
実はこの花桃、実が食べられるんです。
美味しいんですよ。)^o^(


黒松の移植


黒松の移植


これもうちにあるモミジです。

芽吹きが「オレンジ色」なんです。
たしか
「ヨシノノホマレ」
という名前だったと思いますが・・・
「出猩々」の仲間でしょうか、
園芸品種なんでしょうね。
綺麗でしょ?^^



Posted by 正風園 at 23:59

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