2019年05月30日
ヤマグルマ 施肥作業
ヤマグルマ 施肥作業
5年ほど前に庭の改修工事をさせていただいたお宅です。
年二回の消毒と剪定作業の管理もやらせていただいています。
改修工事の時に新規で植えさせていただいた「ヤマグルマ」です。
寒さが強いこの地域で使える数少ない「常緑広葉樹」で、少し葉先の長い長卵形の葉が枝先に輪生状に互生しているところや、木姿全体に独特の特徴があり、自分の最も好きな木です。
お施主さんも気に入ってくれています。
頻繁に使いたいのですが、お値段が高い木なのでなかなか使うことができないのが残念です。
植えてからずっと元気良い感じだったのですが、この冬を過ぎたら急に弱ってしまいました。
元々自然の山では、谷沿いなどによく生えているそうなので、少し湿度の高い涼しげなところが好みなのか、移植時に幹肌が日差しに負けて焼けてしまうことなどがありがちのようですが、5年ほど元気でしたから、他に原因があるのかもしれません。
今回は地盤改良的に肥料を施して様子を見ることにしました。
移植の時に取る根鉢より気持ち大き目の範囲で根回りを掘り、肥料を混ぜ込んで埋め戻します。
今回は「バーク堆肥」を使用しました。
「完熟腐葉土」などでもいいかもしれません。
画像にはありませんが、しっかり混ぜ込んだ後、植込みした時のように「水決め」をして深いところまで水をしっかり染み渡らせます。
バーク堆肥で根元をマルチングして、幹まきもしておきます。
今回は「アミノ酸系」の肥料も用意しました。
週に一度くらいの間隔で葉に散布します。
(我々がそのたびに通うわけにはいきませんから、お施主さんに管理してもらいます)
今年の冬から春にかけては、温かさが続いたと思ったら急に寒さが戻ったりと、例年とは違った陽気でしたので、木にとっては厳しい変化だったのかもしれませんが、新芽は起きてきているので、これでなんとか樹勢が回復してくれるといいのですが・・・
5年ほど前に庭の改修工事をさせていただいたお宅です。
年二回の消毒と剪定作業の管理もやらせていただいています。
改修工事の時に新規で植えさせていただいた「ヤマグルマ」です。
寒さが強いこの地域で使える数少ない「常緑広葉樹」で、少し葉先の長い長卵形の葉が枝先に輪生状に互生しているところや、木姿全体に独特の特徴があり、自分の最も好きな木です。
お施主さんも気に入ってくれています。
頻繁に使いたいのですが、お値段が高い木なのでなかなか使うことができないのが残念です。
植えてからずっと元気良い感じだったのですが、この冬を過ぎたら急に弱ってしまいました。
元々自然の山では、谷沿いなどによく生えているそうなので、少し湿度の高い涼しげなところが好みなのか、移植時に幹肌が日差しに負けて焼けてしまうことなどがありがちのようですが、5年ほど元気でしたから、他に原因があるのかもしれません。
今回は地盤改良的に肥料を施して様子を見ることにしました。
移植の時に取る根鉢より気持ち大き目の範囲で根回りを掘り、肥料を混ぜ込んで埋め戻します。
今回は「バーク堆肥」を使用しました。
「完熟腐葉土」などでもいいかもしれません。
画像にはありませんが、しっかり混ぜ込んだ後、植込みした時のように「水決め」をして深いところまで水をしっかり染み渡らせます。
バーク堆肥で根元をマルチングして、幹まきもしておきます。
今回は「アミノ酸系」の肥料も用意しました。
週に一度くらいの間隔で葉に散布します。
(我々がそのたびに通うわけにはいきませんから、お施主さんに管理してもらいます)
今年の冬から春にかけては、温かさが続いたと思ったら急に寒さが戻ったりと、例年とは違った陽気でしたので、木にとっては厳しい変化だったのかもしれませんが、新芽は起きてきているので、これでなんとか樹勢が回復してくれるといいのですが・・・
Posted by 正風園 at
02:01
2019年05月22日
ケヤキ巨木 伐採
ケヤキ巨木 伐採
さて、大きい方のケヤキです。
申し訳ないことですが伐採することとなりました。
お施主の友達がお酒とお塩で清めてくれました。
長い時間を共に暮らしてきた感謝を込めて、長い時間頭を垂れて祈ってくれました。
感慨深い気持ちがあったのだと思います。
スペースに余裕があって、技術のある伐採のプロでしたらば、一気にばっさりと倒すこともできるのでしょうが、自分は何かあったら怖いので、枝をおろして樹高を低くしてから倒すことにしました。
うちの高所作用車で届くところ、だいたい地上10mくらいのところで枝をおろします。
高さが低くなるのはもちろんですが、枝張りの幅がだいぶ収まるので、余計な影響も抑えられますし、風の影響も受けにくくなると思われます。
木の大きさが半分以下になった印象です。
根元に散らかった枝の量が木の大きさを物語ります。
足元を綺麗に片づけてから伐採します。
重そうな地響きと共に無事に倒れてくれました。
枝をしっかり落としたので、倒してからも敷地の中で納まりました。
植えられてから広い敷地で伸び伸びと育ったので、大きく太いようですが年輪は30数年のようでした。
倒した木は、材木屋さんに出してみるそうです。
今後どこかで何かの材料に使われて、次の楽しまれ方をしてもらえるといいですね。
さて、大きい方のケヤキです。
申し訳ないことですが伐採することとなりました。
お施主の友達がお酒とお塩で清めてくれました。
長い時間を共に暮らしてきた感謝を込めて、長い時間頭を垂れて祈ってくれました。
感慨深い気持ちがあったのだと思います。
スペースに余裕があって、技術のある伐採のプロでしたらば、一気にばっさりと倒すこともできるのでしょうが、自分は何かあったら怖いので、枝をおろして樹高を低くしてから倒すことにしました。
うちの高所作用車で届くところ、だいたい地上10mくらいのところで枝をおろします。
高さが低くなるのはもちろんですが、枝張りの幅がだいぶ収まるので、余計な影響も抑えられますし、風の影響も受けにくくなると思われます。
木の大きさが半分以下になった印象です。
根元に散らかった枝の量が木の大きさを物語ります。
足元を綺麗に片づけてから伐採します。
重そうな地響きと共に無事に倒れてくれました。
枝をしっかり落としたので、倒してからも敷地の中で納まりました。
植えられてから広い敷地で伸び伸びと育ったので、大きく太いようですが年輪は30数年のようでした。
倒した木は、材木屋さんに出してみるそうです。
今後どこかで何かの材料に使われて、次の楽しまれ方をしてもらえるといいですね。
Posted by 正風園 at
23:15
2019年05月14日
ケヤキ巨木 移植
ケヤキ巨木 移植
駒ヶ根市では現在、東西方向の道の拡幅工事が行われています。
天竜川に沿って細長い地形の伊那谷は、南北方向に国道の幹線が通っていますが、それを繋ぐ東西の道は昔ながらの生活道路がメインで、特に市の中心街付近では狭く曲がりくねった道がほとんどでした。
都市計画としてはかなり以前から決まっていたものなのでしょうが、道幅が広く歩道も両側についた道路となると、昔からの宅地があるところを通すとなると、立ち退きや用地の確保など一筋縄ではいかない話なのでしょう。
今回、友達の家の敷地も道路にかかることになり、庭木の移植を受けることになりました。
敷地の広いお屋敷で、お父さんが庭の好きな方ですので、いろんな種類の木がたくさん植わっています。
できるだけ庭木は残したいとのことで、代替えで自前の敷地になったところへ移植します。
中でもケヤキはこの敷地の引っ越してきた時から剪定することなく伸び伸びと成長した木で、だいぶ離れた場所からでもこの家の場所がわかるくらいの巨木となっています。
お宮の鎮守以外でこれほどの木はちょっと無いかもしれません。
実は今回、二本あるうちの大きな方を移植したいと相談されたのですが、移植予定先の広さがそれほどないことと、自分側も恥ずかしながら技術的に自信が無いこともあり、小さいほうのケヤキを活かすことにしていただきました。
それでも植えたのは同じ時期で、単木と株立という木姿の違いのせいか枝張りが違いますが、根元の太さはそれほど変わりません。根元直径で80cmくらいです。
今回は、道路工事をしている敷地内をお借りしてクレーンで何度か振り運んで移植する予定でしたので、トレーラーなどで運ぶ大きさにする必要はありませんでしたが、それでも枝をだいぶ少なくし、木姿を小さくしました。
根鉢はもう少し小さくするべきでしたが、根がみっちりしていて妥協してしまいました。
横幅を小さくできなかったので、深さをなるべく浅くしたつもりですが、それでもこの大きさになってしまいました。
昔からの馴染みで、いつも来てもらっている友達のオペレーターに、今回は25tラフタークレーンをお願いしました。
上をだいぶ詰めたので、倒してみると思ったほど大きく感じませんが、吊ってみるとそれでも8tの重さがありました。
やはり根鉢が少し大きかったですね。
工事中の敷地をお借りして、クレーンを2回据えなおして、何とか移植できました。
根鉢がこれだけ大きいと支柱する必要は無いのかもしれませんが、一応お約束として。
技術のある庭屋さんなら、もっと大きな木も「お茶の子さいさい」でしょうし、今回程度の木ならばもっと枝を残した姿で移植できるのかもしれませんが、自分には精一杯でした。
まあ、こんな仕事もなかなか無いでしょうし、自分としても貴重な経験となりました。
少しは成長できたかもしれません。
依頼してくれた友達に感謝です。
駒ヶ根市では現在、東西方向の道の拡幅工事が行われています。
天竜川に沿って細長い地形の伊那谷は、南北方向に国道の幹線が通っていますが、それを繋ぐ東西の道は昔ながらの生活道路がメインで、特に市の中心街付近では狭く曲がりくねった道がほとんどでした。
都市計画としてはかなり以前から決まっていたものなのでしょうが、道幅が広く歩道も両側についた道路となると、昔からの宅地があるところを通すとなると、立ち退きや用地の確保など一筋縄ではいかない話なのでしょう。
今回、友達の家の敷地も道路にかかることになり、庭木の移植を受けることになりました。
敷地の広いお屋敷で、お父さんが庭の好きな方ですので、いろんな種類の木がたくさん植わっています。
できるだけ庭木は残したいとのことで、代替えで自前の敷地になったところへ移植します。
中でもケヤキはこの敷地の引っ越してきた時から剪定することなく伸び伸びと成長した木で、だいぶ離れた場所からでもこの家の場所がわかるくらいの巨木となっています。
お宮の鎮守以外でこれほどの木はちょっと無いかもしれません。
実は今回、二本あるうちの大きな方を移植したいと相談されたのですが、移植予定先の広さがそれほどないことと、自分側も恥ずかしながら技術的に自信が無いこともあり、小さいほうのケヤキを活かすことにしていただきました。
それでも植えたのは同じ時期で、単木と株立という木姿の違いのせいか枝張りが違いますが、根元の太さはそれほど変わりません。根元直径で80cmくらいです。
今回は、道路工事をしている敷地内をお借りしてクレーンで何度か振り運んで移植する予定でしたので、トレーラーなどで運ぶ大きさにする必要はありませんでしたが、それでも枝をだいぶ少なくし、木姿を小さくしました。
根鉢はもう少し小さくするべきでしたが、根がみっちりしていて妥協してしまいました。
横幅を小さくできなかったので、深さをなるべく浅くしたつもりですが、それでもこの大きさになってしまいました。
昔からの馴染みで、いつも来てもらっている友達のオペレーターに、今回は25tラフタークレーンをお願いしました。
上をだいぶ詰めたので、倒してみると思ったほど大きく感じませんが、吊ってみるとそれでも8tの重さがありました。
やはり根鉢が少し大きかったですね。
工事中の敷地をお借りして、クレーンを2回据えなおして、何とか移植できました。
根鉢がこれだけ大きいと支柱する必要は無いのかもしれませんが、一応お約束として。
技術のある庭屋さんなら、もっと大きな木も「お茶の子さいさい」でしょうし、今回程度の木ならばもっと枝を残した姿で移植できるのかもしれませんが、自分には精一杯でした。
まあ、こんな仕事もなかなか無いでしょうし、自分としても貴重な経験となりました。
少しは成長できたかもしれません。
依頼してくれた友達に感謝です。
Posted by 正風園 at
00:51