古民家ウェディング「音の葉」  その10

正風園

2017年11月30日 03:04

古民家ウェディング「音の葉」  その10



植栽は終わっていませんが、茅葺の正門入口から見た景色です。
新郎新婦がお客様の待つ正面の披露宴会場に向けて入場する時に、門が開けられ目にする風景ですが、この後低木植えや苔を張って敷砂利をすると、どのくらい印象が変わるのかを、画像ですが比べていただけたらと思います。


今回もう一つ自分が拘ったポイントに「ユズリハ」<譲葉>の木があります。
「ユズリハ」は常緑ということもありますが、若葉がしっかり成長してから古い葉を落とすことから「譲葉」の名が付いたように「親が成長した子に後を譲る」のにたとえて目出度い木とされています。
両家のご両親が新しい門出を迎える新郎新婦を送り出すのに相応しいと思います。


会場に向かってくると一番最初に目に入る敷地の東南角の門の横に配植しました。
まだ3mほどの樹高ですが、おめでたい結婚式場の象徴のような木に育ってほしいです。


大き目の木が植え終わったら、いよいよ生垣で敷地を閉めます。
設計当初は門以外は生垣で囲ってしまうつもりでしたが、車が寄り付ける搬入路が欲しいということで、池の横に車が入れるスペースを開けることになりました。


庭が敷地外から見えずらいようにすると、会場全体が外部とは仕切られた特別な空間としての印象が生まれるのですが、使いやすさも必要な項目ですね。


茅葺門の軒下に「雨落ち石」として50mm程度の玉砂利を敷きます。
ゴロタ石などで縁取りをするのが本来なのでしょうが、ちょっと予算と相談して今回は砂利だけにさせてもらいました。
その分、苔や化粧砂利で雰囲気を演出します。