古民家ウェディング「音の葉」 その6

正風園

2017年01月10日 00:39

古民家ウェディング「音の葉」  その6


今回、石材をお世話になったのが「石の晃和」さんです。
高校時代同期だった友達が営業をしている関係で、ご縁が繋がりました。
福田くん、無理を聞いてくれてありがとう。^^


園路の御影石平板、蹲の水鉢、灯篭をお世話になりました。
ちなみに今回総工費の1/3が石材購入費です。


さて、いよいよこの庭のメインの部分です。

門から見て正面、玄関左側に「蹲(つくばい)」を作ります。
丁度良いところに巨石が据えてあったので、それを正面の鏡石(後石)にするように石組みをします。

自分が弟子についた親方は「降り蹲」(くだりつくばい)が得意でした。
「降り蹲」とは、水鉢と蹲に必要な湯桶石(ゆとう)や手燭石(てしょく)などの役石だけではなく、水鉢を掘り下げた低い位置に据え、その水鉢を囲むように石組みをして、飛び石を伝ってきて踏み石前石と水鉢に向かって降っていくようになっている蹲のことです。
海の部分が水鉢を囲むようになります。
普通の蹲よりも石を多く使うため、広いスペースが必要ですが迫力が生まれます。
庭のアイポイントとしてインパクトがありますので、お客さんの目を引きます。


今回は降り蹲ほどではありませんが、水鉢を掘り下げ石組をします。
簡略した形の降り蹲ですね。
水鉢の大きさを考慮しながらの石組はなかなか神経を使います。
水鉢を置こうとしたときに入らなければものになりませんし、前石から遠すぎても使えない蹲になってしまいます。


蹲を作るときに筧(かけい)を建てず水を出さないで、水鉢の水をその都度綺麗に入れ替えて使うようにする場合もありますが、今回は筧から水を出すために水道を引きます。
水道工事は専門家、友達の設備屋さんに頼みます。
佐藤くん、忙しいところありがとう。^^


近くの水道管から枝分けをして筧を建てるところまで水道管を配管するのですが、この辺りは冬の冷え込みが厳しいので、蹲専用の不凍栓を付けて土被り(どかぶり)もしっかりとります。


筧部分の立ち上がりに水量調節用のバルブを付けます。


石組みができたところです。
これから灯篭を据えたり植栽をして賑やかにしていきます。