古民家ウェディング「音の葉」 その4

正風園

2016年11月21日 23:39

古民家ウェディング「音の葉」  その4


次に手掛けたところは、敷地北東にあたる場所です。
大田切河下流に向かって敷地が窪地のようになっていて、巨石で枯れ流れが作ってあり、玉石で土留め石積がされています。

玉石石積になっているところは段差がけっこうあって、小さいお子さんが転落などしたら大変ですので、大ぶりな「雪柳」を列植し生垣のようにして、段差に近づきにくくしました。


この場所は玄関から庭を眺めた時には奥の抑えになるところなので、落葉時期でも寂しくならないように、大きめの「椿」を植えました。
最近緑化木業界では常緑木が品薄なようで、この椿もいつもお世話になっている庭木屋さんにあった唯一のやつを拝み倒して譲ってもらいました。
いいところに落ち着いたんじゃないでしょうか?


奥の建物入口脇にはゾワッとしたモミジを植えて、玄関に向けて鉄平石で飛び石を打ちます。
そして、街灯の根元を抑えるように巨石を据えます。
青石なんかも面白いでしょうが、周りに使ってある石は大田切河で出た現地の石なので、今回運び込む石も現地の物と同じような様子の物にして、庭全体に違和感がないようにしました。


今回の石はうちのトラッククレーンで動かせる限界の物で、これ以上の物は専門のクレーンを頼まないと動かすことはできません。


街灯が目立たないようにと前に木を植えてしまうと、足元が陰になってしまいますので植えられませんが、石で街灯の根元だけでも隠すようにすると、印象がだいぶ違うと思います。


玄関に向かって左側には、小ぶりのモミジ株立で少し優しい感じに。
右側モミジの手前にはツツジの玉物を添えて、巨石から椿の根元をサツキの寄せ植えで抑えました。
まだほんの一角ですが、だいぶ雰囲気が出てきました。